ヒロホの自由ブログ

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樹木葬墓地ってどんなお墓?

「お墓は建てないけど、自分の骨がそこに埋まっていることを示す墓標のような何かはあってもいいかな」

「じゃあ、最近よくきく樹木葬とやらならば、墓石の代わりに樹木が植わっていてステキかも」と思って調べてみました。

 

結論からいうと、通常のお寺や霊園などの墓地内の区画を買って、その区画内に埋葬するという点で従来の埋葬方法となんら変わりはありません。生前お気に入りの場所や思い出の地に遺骨を撒く「散骨(さんこつ)」とは異なります。

 

遺骨の埋葬に関する法律がある

 

遺骨を埋葬する際は、国が定めた「墓地、埋葬に関する法律」を遵守しなければなりません。「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に行ってはならない。」と決められているのです。

 

そうでないと、各自が好き勝手に自宅の庭や裏山などに埋めたりして、のちのち犯罪と思われてもマズいですよね。実際の犯罪被害者が埋められているのとごっちゃになるかもしれないし。それに祖先を敬う気持ちの強い国民性からすると、きちんと埋葬して定められた法要を行うことが供養であるという共通認識があるはずです。

 

私も母や父を亡くした時、盛大なお葬式はしなかったけれど、親族が集まってお通夜、告別式を行い、お坊様にお経をあげていただき、火葬場で焼却、後日埋葬、とひと通りのことはしました。それでも「もっと何かしてあげるべきじゃなかっただろうか」と今でも時々思い起こします。

 

西陣樹木葬墓地

 

さて、一般論で述べるよりも具体的な墓地について書くことで樹木葬の姿を明確にしてみようと思います。そこで、京都市内の「西陣」にある樹木葬墓地について調べてみました。

 

西陣樹木葬墓地」は京都市上京区にあります。観光マップなどで西陣エリアと呼ばれる地域で、歴史をひもとくと、応仁の乱(1467~1477)のときに西軍が陣地を置いた場所で、高級絹織物の西陣織発祥の地として有名です。また北野天満宮大徳寺があり一年を通じて多くの観光客が訪れるスポットでもあります。

 

私が手にしている紙媒体の広告によると、この墓地は1605年創建の本瑞寺(ほんずいじ)という日蓮宗のお寺の中にあり、株式会社アイエムという東京の会社が施工しています。樹木葬区域の中央に観音様がおられ、その周囲に白い石碑が並んでいます。緑が植えられているので手入れの行き届いた公園の植え込みという感じです。

 

樹木葬というとシンボルツリーの周囲に埋葬するので個々の家名などを記したものはないのですが、ここ西陣樹木葬墓地はそれぞれの納骨室を示す石碑を置きます。

 

1区画50万円~70万円

 

気になる費用は、1区画の永代供養料と墓地使用料が50万~70万円となっています。石碑代は別です。石の種類が選べ、絵や家紋などを入れることもできるそうです。料金はその都度必要です。1区画に5霊まで納骨できるので、夫婦だけでなく子どもも含めた家族のお墓とするとお得といえますね。

 

そもそも疑問なのですが、「家族のお墓をつくる」というのは、子どもが結婚して出て行く可能性が低いということを前提にしているのでしょうか。

 

ものすごく仲の良い家族がお墓の中までずっと一緒というのは、ありそうでないような。5霊が入れる墓地を用意する理由はなんなのでしょう。

 

※誤解を招かないように書きますが、家族全員が災害や事故で一緒に亡くなるという状況はここでは想定していません。年老いた者から順にこの世を去るという一般的な状況を前提にしてお墓について考えています。

 

私の両親の場合、不仲だったので母が生前に自分だけのお墓をつくりました。夫の家の墓には入りたくなかったからです。さいわい私と姉(2人姉妹です)は、結婚して円満な家庭を築いたので、自分の親の墓に入る可能性はなくなりました。そして、母の墓は将来の管理負担を考えて墓じまいをし、遺骨は京都のお寺に納めました。また、父が生前入るつもりをしていた実家の墓はかなり不便な田舎にあり、管理していた親戚がいなくなってしまったため、子ども(私)の都合を優先して、母と同じお寺に納骨しました。

 

同じお寺でヤバくない?と心配する方もいるでしょうが、生きている間は仲が悪くても縁あって夫婦になった人たちですから、仏様になれば関係ないと思いました。それに納骨時期は何年も離れているし、合祀だからもう分けられないし、と自分に言い聞かせて納得しています。

 

1霊納骨用なら15万円~というのもある

 

話を戻しますと、5霊が入れる墓地というと1霊のみよりも確実に広いスペースですから、それだけ料金も高くなります。「西陣樹木葬墓地」以外の樹木葬墓地料金をちらっと見ると、「1霊のみ納骨なら15万円~」という墓地もありました。

 

あっ、でも5霊用墓地について別の見方をすると、夫の両親が入るためのお墓を用意するときに家族用ということで5霊OKの墓地を買い、自分たち夫婦もいずれ入るというなら、将来の墓地探しの手間が省けて便利ですね。例えば、不便な場所にある両親の墓をおしまいにして新たに墓地を買う時に自分たちの分も一緒に、ということですね。5霊納骨可でも需要があるというのはそういうことかもしれません。

 

なお、4霊用の墓地は見当たりませんでした。おそらく「4」という数字を避けているからでしょう。

 

注意すること

 

西陣樹木葬墓地」については1区画あたりの料金という表記ですから、人数が1人でも5人でも同じです。しかし、中には一人当たりの料金という表記をしている墓地もあるようなので注意が必要です。

 

そして永代供養料、墓地使用料のほかに、先に述べた石の種類や絵・家紋等を刻んでもらうかどうかで料金が変わります。ただ、石碑に家名を彫ってもらうのは無料です。

 

石碑は要らない、という選択肢は書かれていませんでした。

 

地面のどの場所に納骨してもらうかでも料金が変わります。平成30年11月11日付けネット調査では、前列754,000円、中列654,000円、後列554,000円(いずれも税込)でした。細かい指摘になりますが、50万円~と書いてあったので後列の54,000円というのは標準的な石碑の金額なのでしょうかね。絵柄も家紋も入れなかった場合のね。

 

費用は一括がお得

 

さらに、護持費というのがかかります。いわゆる管理料のことで年間3,000円ですが50年分必要です。50年間毎年払うと150,000円になりますが、50年分を一括払いすると50%割引で75,000円になります。また、生前に購入する場合はさらに割引があり67,500円で済みます。

 

ということは、場所は後列、石碑は一番シンプルなものを選び、生前購入で一括払いしたら554,000円+67,500円=621,500円で、だいたい目安としては63万くらいあれば大丈夫ということですね。

 

それだけ払えば、50年間は個別に供養できる上、本瑞寺のお上人様(日蓮宗ではご住職様のことをこう呼ぶそうです)が春と秋の年2回のお彼岸に合同法要をおこなって永代供養してくれます。

 

50年過ぎたら合祀墓へ移し、永代にわたり供養してもらえます。合祀したくない場合は、「一年ごとに更新」という相談もできます。

 

宗旨・宗派は?

 

宗旨・宗派は問わず、檀家になる必要もありません。よかった!